より多くのお客様に喜びや満足を与えながら、自社も発展していくのが「WIN-WIN」。ところが、「WIN-WIN」と「GIVE&TAKE」を取り違えているケースも見受けられます。
両者の違いは、四正道経営の本質にかかわるものなので、今回しっかりと深堀していきましょう。
「WIN-WIN」と「GIVE&TAKE」の違いは、目的にあります。
「GIVE&TAKE」の目的は、相手から得ること。相手に与えて、その見返りとして何かを受け取るということですが、相手に与えること以上に、相手から得ることを優先します。
もちろん相手からむしり取ることしか考えていないようなひどい人間が少なくない昨今、「GIVE&TAKE」はそう悪いものではないかもしれません。
しかし、「WIN-WIN」とは違いうのです。
「WIN-WIN」は、相手によかれと思って与えることを目的としています。「WIN-WIN」は相手のニーズに応えることを、最優先に考えるのです。
結果的に自分たちに「WIN」が戻ってきますが、先に見返りを考えてのことではありません。
ここが、「GIVE&TAKE」と根本的に違っているところですが、外見からはその違いがわからないのでは?と思われる方が少なくないようです。
「WIN-WIN」は、自社とお客様との妥協点を探すということではありません。
お互いの損得の落としどころを考えて押したり引いたりしていると、「GIVE&TAKE」どころか「LOSE-WIN」や「WIN-LOSE」になってしまいます。
少しでもお客様のお役に立ちたい、満足いただけるものを与えたいという、愛の心。これが「WIN-WIN」の本質なのです。
「GIVE&TAKE」でも、お客様に買っていただくためにいろいろな努力をするものです。
しかし、自社の商品やサービスを売ることを第一目的としているという「下心」は、お客様に伝わってしまいます。
たとえば、この商品を売りたいと思って行う接客と、お客様の困りごとを何とかして解決してあげたいと思って行う接客は、自ずと違うものになるはずです。
その違いを実感したお客様が、自分のことを第一に考えてくれるこのお店で買いたい、友達にも教えたいと考えるようになるのは、当然のことでしょう。
今回は、「WIN-WIN」と「GIVE&TAKE」の違いを深堀しました。
「WIN-WIN」は、お客様への愛から始まります。ここから、お客様が本当に求めているものは何かを考える、つまり「顧客思考」へとつながっていくのです。
アデイナスの四正道経営コンサルティングでは、この「顧客思考」をトップから現場のスタッフに至るまで、徹底的に浸透させるさまざまな取り組みを行っています。
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