★運命を逆転させるには
「魂の傾向性」をつかめば運命の先が見える
ここで、運命というものについて考えてみたいと思います。
私は、長年、宗教家として経験を積んできた者として、「人生に運命があるかどうか」と訊かれたら、「あるでしょう」と答えます。
ただ、その「あるでしょう」という答えは、「決まった筋書きがある」という意味ではありません。
「人には、それぞれの魂の傾向性というものがあるので、その傾向性を見れば、その人の人生は、だいたい予想がつく」ということです。
その意味において、やはり、「運命はある」と言わざるをえないのです。
その人の魂の傾向性を見れば、「この人は、今後、どういうことで成功し、どういうことで失敗するか」ということは、ある程度、予想がつきます。
五年後、十年後、二十年後、あるいは晩年に起きることであっても、魂の傾向性を見れば、「たぶん、こうなるだろう」という予想がつくのです。そういう意味で、運命はあります。
しかし、その運命を超える方法もあります。
すなわち、研究心を持って、自分を観察し、他人を観察し、その魂の癖や傾向性、長所・短所を緻密に分析しながら、「自分を変えていこう。いまの自分を脱ぎ捨てていこう」と思っている人は、 運命が変わっていくのです。
自分の運命が、もし、呪われた運命であり、悪しき運命、避けたい運命であるならば、そこから逃れる方法は一つです。
それは、自分の魂の傾向性をはっきりとつかむことです。
それをつかめば、運命の先が見えます。
※「幸福の法」第1章、大川隆法