「人の温もりの経済学」を実践してみた。
そうしたら、コロナ禍に2店舗を新規オープンできました。
ミューサ株式会社様
写真スタジオ・結婚式場/岡山
—四正道コンサルティング導入の声—
コロナ禍でウエディング業界は大打撃を受けました。
移動制限、ロックダウン、3密…「人と距離を取る、集まらない、話をしない」、お上の命令に服従する傾向のある日本人は、2020年、春、真面目に動かなかった。
岡山で写真スタジオと結婚式場を運営するミューサ株式会社様、「3〜5月の繁忙期の予約がすべて飛んで、死ぬかと思った(山部専務)」というのは大げさでなく売上はたった15%まで激減。
さらに3月に新規出店予定の倉敷店も無期延期に。「倉敷店のオープンは、あらゆる方向から反対されました(山部専務)」
そんな緊急事態宣言真っ只中に、一組のお客様から「結婚式を絶対にさせてください」との申し出があった。
まだ「コロナ」も得体のしれない時期、スタッフは出勤さえも怖がっていた時期だ。調べてみると、結婚式をしても営業停止にならないことは、わかった。問題は、怖がっているスタッフ…と心配したが、結局全員が出勤して結婚式を開催することができました。
新郎新婦もご家族も、そして参列者もとても喜んでくださった良い式でした。
そしてうちのスタッフにも、「あったかい、すごい仲間だ」と心から感謝しました。
この「緊急事態宣言真っ只中の結婚式」で、私たちは実感しました。
「経済原理のために人がいるのではない。人が生活する、幸福を感じることで、経済原理が働くようになっているのだ」と。
『人間には心があります。心のなかの最低限のレベルとして、「快・不快」という問題が出てきて、“快・不快の原則”があるので、不快感を感じるものの方向へは、お金を使うようにはならないのです。』
(『人の温もりの経済学』より抜粋)
お客様の「不」を取り除いて、「快」を提供する。
結婚式を挙げられず、「不快」に思っている方々に、「快」を提供する。
私たちの「使命」は、ここだと決まりました。
無期延期になっていた倉敷店オープンに向け、動きました。不動産屋さんに資金面で無理をお願いし、社長からは半年間という期限を切られてのスタートでした。
1、2,3ヶ月と赤字が続き、(暇だったので)スタッフ全員で取り組み、5ヶ月目になんとか黒字になりました。
こんな時だからこそ「結婚式」を通して本当に大切な人と「温もり」を感じる距離で会って祝いたい、それが「快」だったのです。
2021年は、グループで売上151%。過去最高を記録しました。そして、2022年8月、4店舗目をオープン。
私は、今、夢と希望に満ちあふれてワクワクが止まらない状況です。
「お上の経済学」を信じず、「人の温もりの経済学」を信じて、使命を貫いてよかったと思っています。